
ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)は27日、SNS(交流サイト)のテレグラムへの投稿で、ロシアが侵攻するウクライナに核攻撃をしたとしても「北大西洋条約機構(NATO)は紛争に直接介入はしない」と述べた。「核の脅し」を強め、反攻を続けるウクライナをけん制した。
メドベージェフ氏の指摘は、プーチン大統領が21日のテレビ演説で、核兵器使用の可能性に言及したことを踏まえている。プーチン氏は、親ロシア派占領地域でのロシアへの編入の是非を問う住民投票に関し「わが領土の一体性が脅威にさらされる場合」には「もちろん、われわれが保持するすべての手段を利用する」と述べた。
メドベージェフ氏は投稿で、ロシアが「最も恐ろしい武器の使用を強いられる」可能性があると述べた上で、NATOにはウクライナの運命よりも「英国や米国、欧州連合(EU)の安全が重要だからだ」と指摘した。プーチン政権内で核使用の場合も、米欧の対抗策は限られると軽視していることを示唆した。
ロシアが親ロ派地域での住民投票を急いだ背景には、ロシアの領土に組み込むことで、軍事侵攻で核兵器の利用を可能にする狙いがあった。2014年に承認した軍事ドクトリンでは、核兵器の使用要件について「国家の存在が脅威にさらされたとき」と明記し、大統領が決定すると定めている。
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