
ロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏(写真)の支援団体の幹部は26日、ナワリヌイ氏の死亡が発表された16日の前日に、ドイツで服役中のロシアの元工作員と交換する交渉が最終段階に達したが、プーチン大統領がナワリヌイ氏の釈放を容認できなかったため、殺害されたと述べた。2012年3月撮影(2024年 ロイター/Sergei Karpukhin)
[26日 ロイター] - ロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の支援団体の幹部は26日、ナワリヌイ氏の死亡が発表された16日の前日に、ドイツで服役中のロシアの元工作員と交換する交渉が最終段階に達したが、プーチン大統領がナワリヌイ氏の釈放を容認できなかったため、殺害されたと述べた。
ナワリヌイ氏の支援団体の幹部、マリア・ペフチフ氏は動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿した動画で、2人の米国人のほか、ドイツで服役中のロシア連邦保安庁(FSB)ワジム・クラシコフ元工作員とナワリヌイ氏を「交換」する交渉が最終段階にあったと明らかにした。
ペフチフ氏によると、プーチン大統領は2月上旬に交換を提案され、15日の夜に交換交渉が最終段階にあることが確認されたが、プーチン大統領はナワリヌイ氏が自由の身になることを容認できなかったため、その翌日に殺害されたとしている。
ペフチフ氏は、ロシアの実業家、ロマン・アブラモビッチ氏がプーチン大統領との仲介者として交渉の一部に関与していたとしている。アブラモビッチ氏からコメントは得られていない。
ペフチフ氏はロシア国外を拠点にしており、今回の主張の情報源を明らかにしていない。
西側諸国の政府関係者はロイターに対し、ナワリヌイ氏の交換について正式な提案はなかったとしながらも、ロシア、米国、ドイツの間で初期の協議が行われていたと明らかにした。
一方、2人のロシアの情報筋はロイターに対し、ナワリヌイ氏の交換に関する協議が行われ、交換が原則的に合意されていたと語った。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、ロシア大統領府のペスコフ報道官がナワリヌイ氏の交換を巡る合意について承知していないと述べたと報じた。
ドイツ政府はコメントを控えている。
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