
アメリカが提出した決議案は、「すべての市民を保護し人道支援を行うために持続可能な即時の停戦が不可欠だ」と呼びかける一方、「すべての人質の解放につながる停戦の実現に向け、現在進行中の外交努力を支持する」などとしています。
この決議案について、国連安保理の緊急会合で22日、採決が行われ、15か国のうち、日本やフランス、イギリスなど11か国が賛成しましたが、常任理事国のロシアと中国が拒否権を行使し、決議案は否決されました。
採決のあと、アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は「ロシアと中国が決議案に反対したのは、アメリカが失敗するのを見たかっただけだ。ロシアと中国は和平の実現などに向けて外交的に何もしていない」と非難しました。
これに対して中国の張軍国連大使は「無条件での停戦が必要だ」と述べて、アメリカの決議案は不十分だと主張したほか、ロシアのネベンジャ国連大使は採決前の演説で「アメリカの決議案の唯一の目的は、停戦に言及することで選挙前の有権者にアピールすることだ」とアメリカを非難しました。
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