ウクライナ北部チェルニヒウで17日、市内の中心部にロシア軍のミサイル攻撃があり、ウクライナのクリメンコ内相はSNSで、これまでに13人が死亡し、60人以上がけがをしたと発表しました。
この攻撃についてゼレンスキー大統領は「残念ながら死者はさらに増えるかもしれない。ウクライナが十分な防空システムを受け取ることができ、世界がロシアのテロに向き合う決意があればこうしたことは起きなかった」として、欧米各国に防空システムを強化するための支援を呼びかけました。
一方、ロシア軍が東部ドネツク州などの前線でも攻勢を強めているのに対し、ウクライナ軍は、ロシア国内のインフラ施設などへの攻撃を続けているとみられます。
こうした状況について、イギリス国防省は16日、4月2日にウクライナ軍が国境から1000キロ以上離れたロシア中部のタタルスタン共和国に行った攻撃は、無人機を製造する工場を狙ったものだったとの見方を示しました。
この工場は、2023年7月からイラン型の無人機を製造しているとしています。
そして、この攻撃は、ウクライナ軍がロシアの防空システムをかいくぐり、ロシア国内の奥深くまで攻撃できる能力を改めて示したものだとしたうえで、ロシア国防省は、こうした施設の防御に苦慮していると指摘しています。
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