
ロシアが占拠するウクライナのザポリージャ原子力発電所が7日にドローン攻撃を受け、一歩間違えば原子力事故が発生していたと、国際原子力機関(IAEA)が警告した。
グロッシIAEA事務局長は、こうした事態を説明するに当たり、外部電源の喪失や原子炉の冷却不能、中央制御室への攻撃などいくつかの変数があると述べた。
同氏は8日、ブカレストで記者団に対し、「ザポリージャ原発でのわれわれの目的は、原子力事故を避けることだ。今回のような事態が起きるたびに、その発生に近づいている。従って、これは作り話や空想上のシナリオではない」と語った。
同原発がドローンの攻撃を受けたのは2022年11月以来だったが、原子炉建屋の近くでも爆発があったという。IAEAは7日の 発表文で、安全性やセキュリティーシステムに関わる重大な損傷があったことを示す兆しはないと説明。攻撃を仕掛けた主体について特定はしていない。
ロシア国営原子力企業ロスアトムは7日、攻撃を仕掛けたのはウクライナだと非難し、3人が負傷したと主張した。ウクライナはこの攻撃への関与を否定している。
グロッシ氏は、原発を管理しているのはロシアだと指摘、プーチン大統領と「中期的な計画と将来、今後どうするか」を協議したと明らかにした。今回の事態を国連安保理に報告する意向も示した。
ドローン攻撃は同原発に駐在するIAEA職員も確認した。IAEAの発表文によると、職員らは攻撃による被害のあった3カ所を訪れ、「物理的な損傷は6号機の屋根にあり、ロシア軍は接近するドローンに対応した。それに続き、原子炉建屋の近くで爆発があった」という。
原題: Ukraine Plant Came Quite Close to Nuclear Accident, IAEA Says(抜粋)
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