
一方で「ウクライナ側がこれを使用するのに何か月も訓練が必要なため、実際に運用されるまで一定の時間がかかる。また、あくまで防空能力を高める兵器で、激しい戦闘が続くウクライナの南部や東部の戦況に直接的影響を与えるものではない」と分析しました。
今回の供与の目的についてアメリカは、ウクライナの発電所など民間のインフラに対してロシア軍の攻撃が続いていることから、ウクライナの防空能力を強化する必要があるとしています。
これについて兵頭氏は「アメリカからすると、攻撃用ではなく防衛用の兵器だから、それほど大きな問題はないという認識だと思う。しかし日本やドイツといった同盟国に供与するものと同じレベルの兵器を供与することに対して、ロシアが政治的にも軍事的にも大きな意味があると受け止め、反発を強める可能性がある」と指摘しました。
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