リビア首都で武力衝突、５５人死亡１４０人以上が負傷 暫定政権支持派対立 - 産経ニュース

１６日、リビアの首都トリポリで警備に当たる治安要員ら（ＡＰ＝共同）

国が東西で分裂状態にあるリビア首都トリポリで激しい武力衝突があり、医療当局は１６日、５５人が死亡、１４０人以上が負傷したと明らかにした。ロイター通信が伝えた。西部の暫定政権を支持してきた武装組織同士の対立がきっかけで、トリポリで今年最大規模の衝突に発展した。

ロイターによると、衝突は１４日、主要空港を含むトリポリ北部沿岸部を支配する「特別抑止部隊」が、南部を支配する「４４４旅団」の司令官を拘束したことで発生した。１５日に司令官の引き渡しで関係者が合意していた。

医療当局によると、戦闘の影響で２３０世帯以上が避難を余儀なくされ、救急車両が６０台出動、野営医療施設が３カ所に設置されたという。

リビアでは２０２０年に東西内戦の停戦が成立したが、トリポリ拠点の暫定政権と、東部トブルク派勢力の併存が続く。統一政権樹立を目指す動きは停滞している。（共同）

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