
【ソウル=中川孝之】韓国の
4年に1度の総選挙は、尹大統領の任期5年の折り返し前に行われる。国民の力は国会で114議席しかない少数与党で、重要法案の成立も野党側に阻まれてきた。尹氏が任期後半の政権運営で推進力を得るには、国民の力が第1党になる必要がある。過半数を得れば、より安定的な政権運営が可能となる。
国民の力は昨年10月のソウルの区長戦で惨敗し、総選挙での劣勢が予想された。党勢立て直しのため昨年末、選挙戦を仕切る非常対策委員長に人気が高い
韓国ギャラップの最新の世論調査で、国民の力は共に民主党に支持率で6ポイント差をつけた。将来の大統領にふさわしい人物としても韓氏はトップだ。歯切れの良い発言が注目され、訪問先の全国の重要選挙区では常に人だかりができる。
共に民主党は尹政権に審判を下すと訴えるが、党公認候補を選ぶ手続きが不公平だとして不協和音が生じた。
李氏は宅地開発事業を巡る背任疑惑などで在宅起訴され、公認候補の選任で党内の求心力維持を図る思惑が透ける。李氏は10日、「国民の期待に沿って公認革命を成し遂げた」と述べ、手続きに問題はないと主張した。
無党派層の受け皿となる第3極を形成する動きは混迷している。国民の力の元代表で若者に人気の
一方、文前政権で法相を務めた
※●は「恵」の心が「日」
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