ロシア軍は今月10日、国境を越えてハルキウ州内に侵入し、攻勢を強めていてロシア国防省は1週間余りで13の集落を掌握したと発表しています。
こうした中ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ハルキウ州の州都ハルキウを訪れ、前日にロシア軍のミサイル攻撃で破壊され、7人が死亡した印刷所の状況を視察しました。
ゼレンスキー大統領は、軍や地元の当局者から報告を受けたとしたうえで、国境地帯の状況について「ウクライナ軍が軍事的に制御できている」と述べ、防戦できているとの認識を示しました。
また、アメリカのバイデン政権は24日、声明を出し、ウクライナに対し、2億7500万ドル相当、日本円にしておよそ430億円相当の追加の軍事支援を行うと発表しました。
ブリンケン国務長官は声明の中で「ハルキウ近郊で続くロシアによる攻撃を撃退するための支援の一環だ。可能なかぎり迅速に行動する」として、ハルキウ州での戦闘に対する支援を強化する姿勢を示しています。
一方、ウクライナが提唱する和平案の実現に向けて来月スイスで開かれる国際会議について、ゼレンスキー大統領は「プーチンは会議がもたらすものを恐れてもいる。世界はロシアに平和を強制できる」と述べ、国際社会が連携してプーチン大統領に圧力をかけることに期待を示しました。
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