メキシコ・ペソの下げ幅が拡大し、対ドルで一時3%を超える値下がりとなった。2日投開票された議会選で与党が地滑り的勝利を収め、国家による経済支配が強まると懸念されている。
欧州時間3日の外国為替市場で、ペソはアジア時間の上げを消し、対ドルで一時3.4%安の17.5969ペソに下落。この下げは新興国通貨の中でも際立っている。
選挙管理当局の速報値によれば、大統領選ではロペスオブラドール大統領率いる左派与党、国家再生運動(MORENA)のクラウディア・シェインバウム氏が対立候補に得票率で少なくとも30ポイントの差をつけて勝利した。
メキシコ大統領選、シェインバウム氏が圧勝-議会選も与党躍進 (2)
シェインバウム氏の勝利はほぼ織り込み済みだったが、速報値は与党MORENAとその協力政党が下院の3分の2を占め、上院では少なくとも過半数の議席を得る見通しを示している。議会で3分の2を超える議席を確保すれば、与党勢力は憲法改正を含む野心的な改革法を成立させることが可能になるため、投資家は注視している。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)のシニア市場ストラテジスト、エリアス・ハダッド氏(ロンドン在勤)は「メキシコ・ペソが売られているのは、左派与党が上下両院で3分の2を占め、包括的な憲法改正を実現できるようになる可能性からだ」と指摘。「年金の支払いや最低賃金引き上げなど与党が掲げる改革の一部は社会福祉支出の増大につながる可能性がある」と述べた。
原題: Mexican Peso Slides as Ruling Party Landslide Spooks Investors(抜粋)
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