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イスラエル軍 ガザ北部の住民に退避通告 さらなる犠牲増加懸念 - nhk.or.jp

イスラエル軍は10日、ガザ地区北部のガザ市でUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の本部をハマスが拠点として使っているとして、攻撃を行ったと発表しました。

イスラエル軍は、ガザ市を含むガザ地区北部の制圧を主張していましたが軍事作戦を続けていて、SNSに「ガザ市は依然、危険な戦闘地帯だ」などと投稿して住民に指定した退避路を使って退避するよう通告しました。

攻撃が激化すればさらなる犠牲の増加が懸念されます。

UNRWAのラザリーニ事務局長は戦闘が始まって以来、避難所にもなっている、UNRWAが運営する学校の3分の2が攻撃を受けたとしたうえで「学校が死と苦しみの場となっている。国際人道法の明らかな無視を当たり前にしてはならない」などとSNSに投稿しました。

地元の保健当局はこれまでに3万8295人が死亡したと発表し、犠牲者が増え続けています。

一方、イスラエル政府はガラント国防相が、アメリカ・ホワイトハウスで中東地域を担当するマクガーク調整官と人質解放に向けた交渉をめぐり残された課題などについて協議したと明らかにしました。

停戦と人質解放に向けた交渉をめぐっては、イスラエルの情報機関のトップとアメリカのCIA=中央情報局の長官などによる協議がカタールで行われるとも伝えられていて、進展がみられるかどうか注目されます。

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