
アメリカ・フロリダ州では、有害な寄生虫(広東住血線虫)の中間宿主であり、脅威の繁殖力を持つ巨大カタツムリ「アフリカマイマイ」が定期的に大量発生し、その都度徹底的な駆除が行われ、根絶したかと思ったらまた発見されるといういたちごっこが続いている。
今年6月、またしても大量発生していることが確認され、当局では今度こそ根絶させるべく奮闘中だという。
フロリダ州で再びアフリカマイマイが発見、違法ペット取引が関与か?
6月23日、フロリダ州農業消費者サービス局(FDACS)は、同州パスコ郡ニューポートリッチー地域で、侵略的外来種のアフリカマイマイを発見したことを確認した。東アフリカ原産の「アフリカマイマイ」は、成長すると体長約20cmにもなる、世界最大級の巨大カタツムリだ。
有害な寄生虫(広東住血線虫)の中間宿主であり、人間に寄生すると好酸球性髄膜脳炎を引き起こして健康リスクに晒す危険性があると言われている。
FDACSは、フロリダ州でのアフリカマイマイの発見は、違法なペット取引に起因している可能性が高いと推測しているようだ。
これらのカタツムリは、熱帯および亜熱帯の環境に甚大な被害をもたらすため、フロリダの農業および自然地域に壊滅的な打撃を与える可能性があります。(FDACS)
当局は3年がかりで根絶を計画
アフリカマイマイは、500種以上の植物だけでなく、家の外壁や塗装、更には動物の死骸や菌類など何でも餌にして、1年で最大約2500個の卵を繁殖させるという。フロリダ州でアフリカマイマイが大量発生したのは、1975年、2011年、2021年で、その都度徹底した駆除作戦が行われ、1975年と2021年には根絶したはずだった。
アフリカマイマイは、人間の健康、環境、農業に害を及ぼす可能性があるとして、「三重の脅威」と 表現されており、見かけた場合は触れずに州の農務省または州内の動植物検疫所に連絡するよう呼びかけている。
駆除には数百万ドルの費用がかかるが、FDACSの植物産業部門は既に同地域の調査を開始して検疫を制定している。On June 23, 2022, the Florida Department of Agriculture and Consumer Services (FDACS) confirmed the detection of the giant African land snail in the New Port Richey area of Pasco County. pic.twitter.com/65qNYiPEPR
— Metro (@MetroUK) July 5, 2022
今から3年がかりで土壌に農薬メタアルデヒドを散布して、アフリカマイマイを根絶する計画を発表している。
ちなみに1975年、フロリダで大量発生したアフリカマイマイは、1966年にある少年が旅先から持ち込んだ3匹が原因だと言われている。
少年の祖母がこのアフリカマイマイを庭に解き放ったことが原因で、数年後には数万匹に大増殖、フロリダ州当局が10年以上の歳月と100万ドル(7600万円)の費用をかけ、ほぼ絶滅に追いやったという。
恐るべき繁殖力を持つアフリカマイマイだが、カタツムリマニアにはたまらなくかわいいらしく、無菌状態で養殖したものがペットとして流通しているという。
References:Florida officials plan to eradicate giant African land snails, again : NPR/ written by Scarlet / edited by / parumo
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