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ネタニヤフ首相、停戦交渉巡り強硬姿勢…「これでは人質は戻ってこない」と政府内でも疑問視 - 読売新聞オンライン

 【エルサレム=浅野友美、福島利之】パレスチナ自治区ガザでの停戦交渉を巡り、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は7日の声明で「いかなる合意でも、目的が達成されるまではイスラエルが戦闘を再開できる」とする条件を発表した。イスラム主義組織ハマスの壊滅と全人質の帰還を達成するまでは戦闘を続ける方針を改めて示したものだ。

 ハマスが譲歩する意向を示し、交渉進展の機運が一時的に高まっていたが、ネタニヤフ氏は強硬姿勢を崩していない。

 地元メディアは8日、国内情報機関シンベットの長官が交渉のために仲介国エジプトに派遣されたと報じた。しかし、有力紙イディオト・アハロノトによると首相の声明には「合意に達するチャンスが潰れた。これでは人質は戻ってこない」と疑問視する声が政府内からも上がっている。

 ガザでの戦闘開始から9か月となった7日、イスラエル各地では人質交渉の合意を求める大規模な反政府デモが行われた。エルサレムの首相公邸前では、参加者たちが「全人質をすぐに家に帰すぞ」「今、選挙を」と叫んだ。IT会社員アロン・シュナイデルさん(40)は「首相の関心は政権維持だけで、人質の命を無視している」と憤った。

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